意気健康 17号の薬膳レシピ

2020年11月3日著書・監修

日本医科大学発行の意気健康に薬膳レシピの記事を執筆、監修しました。

食品の鮮度 すいか

夏の果物というと、まず頭に思い浮かぷのが「西瓜」ではないでしょうか。
冷やした西瓜は、その瑞々しい実の甘さと冷たさが汗ばむ身体にしみわたります。ただ西瓜は、冷やし過ぎると甘味が減ってしまうので1〜15度で保存し、食ぺる2〜3時間前に冷やすと良いでしょう。

西瓜は、ピタミンやカリウム、リコピン、シトルリンなどを含むことから、むくみ解消、利尿作用、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、がん予防などの効能があるといわれます。特に「シトルリン」は、日本で発見されたアミノ酸の一種で、血管を広げ、血流量を増やす働きや体内に蓄積された水分を体外に出す作用があるといわれています。
西瓜には、さまざまな働きがありますが、中医学では、西瓜を「天然の白虎湯」という漢方薬の別名で呼びます。この漢方薬は、熟を冷まし、喉の渇き、ほてりをおさめます。
また、西瓜の皮は捨てられることが多いのですが、緑色の皮は、「西瓜翠衣」と呼ばれ、実よりも清熱解暑、除煩止渇や利尿作用が強いといわれます。
今年の夏は、西瓜の皮を捨てずに、ぜひ炒め物や和え物などにして食ぺてみてください。

意気健康 17号

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