初級講座17回目 春の薬膳
春の薬膳を開催しました。2月1週目からの予定が、新型コロナウイルス感染症の第6波の猛烈な拡大で開始を2週間遅らせました。現在、やや減少気味になってきましたが、まだまだ予断を許さない状況ですが、感染対策を更に徹底して、第17回目を実施しました。春の薬膳菓子は「真珠粉入り 苺大福」です。餡は白と黒を使いました。
苺も真珠粉も肝の調子を整える食薬です。
春は「木」に属し、風に通じています。風は四季にわたり吹きますが、春の主気は「風」で陽の性質を持ちます。
目に見えず、軽い、上、外に向かう性質があるため、上半身を傷めやすく「百病の長」と言われ、他の邪気と一緒に身体に侵入します。
寒・湿・燥・熱などの多くの外邪は、「風邪/ふうじゃ」のもつ開泄の働きによってって体の中に簡単に侵入します。一緒に侵入すると下記の症状が出ます。
• 風寒→寒気やゾクゾク •風湿→鼻水や痰 •風燥→目鼻のどが乾く
•風熱→体の各部所で発熱
春の薬膳の方針は
・疎肝理気→ストレスを発散させて肝気鬱滞を予防する。
・清肝熱 肝気鬱滞による肝胆湿熱を予防し、胆汁代謝をスムーズにする。
・肝補血補陰 肝の物質面を強くしておく。
・平肝 自立神経の調和、鎮静鎮痙、安定。
・春の味である酸味、適度に摂る。
・風邪を取り除く。
・辛味で温熱性の食べ物は摂り過ぎない
中医学は、今までの総括として、病因・病機を学習しました。