意気健康 14号の薬膳レシピ

2020年11月3日著書・監修

日本医科大学発行の意気健康に薬膳レシピの記事を執筆、監修しました。

食品の鮮度 ぶた肉

豚肉は、日常的に家庭の食卓に上がる食品ですが、良質のたんばく質や水溶性のピタミンB1を多く含んでいます。
ピタミンB1は熱によって破壊されやすいので、薄切りにして加熱時間を短縮するかスープにして摂るとよいでしょう。
一般的に肉は、熟成を経て旨みが増し軟らかくなります。豚肉の場合は、0〜2度で保存し、熟成期間は3日〜5日です。脂肪の中には揮発性の芳香成分が含まれていて、これが肉特有の食欲を促すようなよい香りとなります。ある程度脂肪が含まれている部位の方が美味しいのですが、生活習慣病の面を考えると動物性脂肪の少ない赤身の部位を選ぷと良いでしょう。
中医学で水(津液)は、気・血と共に生命活動を維持する3つの重要な要素としています。水が不足すると口が渇き便秘、手足のほてり、微熱などの症状がでます。豚肉の働きには「滋陰潤燥」、すなわうち体に潤いを与える働きがあり、上記のような症状を緩和させます。
このような働きのある豚肉ですが、E型肝炎などの感染、寄生虫、食中毒菌の汚染の可能性があるため、生食を避け必ず加熱をして食ぺます。特徴や効用を理解すれば、どんな調理法でも美味しい一品となる食品ですので、上手にメニューに取り入れましょう!

意気健康 14号

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