産後の薬膳
出産は、約10カ月にわたりお腹で育て、胎児を分娩するため、気血などを大量に消耗するとともに、体内のホルモンの分泌や骨盤の構造なども大きく変えてしまう。産後の産褥期のケアは身体や体力の回復のための大切で、産褥期にしっかり養生すれば子宮や身体が生まれかわり、古い病気を払うこともできるという言い伝えがある。
金略要略
一者病痓、二者病鬱冒、三者大便難、何謂也
師日:新産血虚、多汗出、喜中風、故令病痓、亡血復汗、寒多、故令郁冒、亡津液胃燥、故便難
產後腹中疞(く)痛、当帰生姜羊肉湯主之、併治腹中寒疝、虚労不足”とある。
「産婦には3つの病証がある。1つ目は痙攣、2つ目は鬱冒、3つ目は便秘。出産により血を失い、気を消耗し虚弱になることで、汗をよくかき、風邪が侵入し痙攣しやすい。出産の出血、汗などにより身体が冷え、頭が重く、痛み、めまいの病症になりやすい。血虚・津液不足などにより胃が乾燥するため便秘になりやすい。
産後の腹痛に当帰生姜羊肉湯を使い、腹部の冷え、身体の虚労も合わせて治療する」
本日は、金匱要略にある「当帰生姜羊肉湯」をアレンジしたメニューです。
*羊肉の当帰生姜スープ *黒豆とひじきの炊込みごはん* *スナップえんどうのお浸し
*豆乳プリン *ライチ入りタイミルクティ
